DJI Phantomの歴史|空撮ドローンの原点はなぜ生産終了後も売れ続けるのか【2013-2026】 - DJI 買取専門店 ドローンストック(ドローンストック)

DJI Phantomの歴史|空撮ドローンの原点はなぜ生産終了後も売れ続けるのか【2013-2026】

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こんにちは。DJI買取専門の宅配買取店「ドローンストック」を運営しております、株式会社ヴィンテージストック代表の草間です。

「空撮ドローン」と聞いて、白いボディに4本のアームを広げたあの機体を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。DJI Phantom(ファントム)。2013年に登場し、空撮を一部のプロだけのものから誰もが楽しめる趣味へと変えた、まさに原点と呼べるシリーズです。すでに生産終了が報じられて数年が経ちますが、当店には今もPhantomの査定依頼が途切れず届きます。なぜ生産が終わった機体が、いまだに求められ続けるのか。本記事では初代から最終世代までの全史を年表と物語でたどりながら、その理由を掘り下げていきます。

結論:Phantomは2013年に「買ってすぐ飛ばせる空撮機」を大衆化した原点シリーズであり、生産終了が報じられた現在も業務・測量用途を中心に中古需要が続いています。

  • 初代は2013年初頭に登場。カメラ別売のGoPro搭載機から始まり、P3で4K、P4で障害物回避、P4 Proで1インチセンサーへと進化した
  • 2019年春に生産停止報道→2020年1月に販売再開→2022年春ごろに再終了と報じられた異例の経過をたどった(2026年7月時点)
  • Phantom 5の公式発表は無く、動作する個体の希少化が進むP4 Pro系・RTKは中古市場で底堅い立ち位置にある

Phantom前史と初代Phantom(2013年)——カメラ別売から始まった

初代Phantomが登場したのは2013年1月(発表は2012年末)。当時の空撮といえば、自作のマルチコプターにカメラをくくり付け、調整に何週間もかける世界でした。そこにDJIが投げ込んだのが「箱から出して、ほぼそのまま飛ばせる」完成機です。GPSによる自動ホバリングを備え、操縦者が手を離しても空中でピタリと止まる。今では当たり前のこの挙動が、当時は衝撃でした。

意外に思われるかもしれませんが、初代にカメラは付いていません。GoProなどのアクションカメラを別途取り付ける設計で、Phantomはあくまで「カメラを空に運ぶ乗り物」だったのです。ここからDJIがカメラを内製し、ジンバルを一体化し、映像伝送まで統合していく過程こそが、Phantomの歴史そのものと言えます。

歴代Phantom年表——13年の進化を1つの表で

機種発売時期画期となったポイント
Phantom(初代)2013年1月GPS自動ホバリングの完成機。カメラは別売(GoPro搭載前提)
Phantom 2 Vision2013年10月DJI純正カメラ+スマホでのFPV映像確認を初搭載
Phantom 2(カメラ非搭載版)2013年末に登場飛行時間を大幅延長。GoPro+別売ジンバル運用の定番機に
Phantom 2 Vision+2014年4月3軸ジンバル一体カメラを初搭載。滑らかな空撮映像を実現
Phantom 3 Pro / Advanced2015年4月4Kカメラ(Pro)・Lightbridge伝送・ビジョンポジショニング
Phantom 42016年3月DJIのコンシューマー機で先駆的な前方障害物検知とActiveTrack(自動追尾)
Phantom 4 Pro / Pro+2016年11月1インチ20MPセンサー・4K/60fps・5方向障害物検知
Phantom 4 Advanced2017年4月Proのカメラを継承しつつセンサー類を簡略化した実用機
Phantom 4 Pro V2.02018年5月OcuSync伝送・低騒音プロペラ。一般向けの実質最終形
Phantom 4 RTK2018年10月測量特化。RTK測位でセンチメートル級の精度を実現

※発売時期は国内外の発表・発売時期が情報源により異なる場合があります(2026年7月時点の整理)。

白いクアッドコプター型ドローンのイメージ
空撮を大衆化した白いクアッドコプターのイメージ

各世代の物語——Phantomはどう進化したのか

Phantom 2——GoPro時代の終わりと、DJI内製カメラへ

2013年10月のPhantom 2 Visionで、DJIは初めて自社製カメラを機体に載せました。スマホの画面で空からの映像をリアルタイムに見ながら撮る——この体験が「空撮の楽しさ」を決定づけます。2013年末に登場したカメラ非搭載版のPhantom 2はGoPro派の定番となり、2014年4月のVision+では3軸ジンバル一体カメラに到達。「カメラを運ぶ機体」から「カメラそのものである機体」への転換点でした。現在の中古市場での立ち位置:実用機としての役目はすでに終え、動態保存やコレクション的な価値が中心の世代です。

Phantom 3——4KとLightbridgeで「空撮が仕事になった」

2015年4月のPhantom 3 Professionalは、4Kカメラと長距離映像伝送Lightbridge、屋内でも安定するビジョンポジショニングを一体化。この世代から映像制作や点検の現場に「仕事の道具」として入り始めます。テレビ番組の空撮映像が急に増えたのもこの頃でした。現在の中古市場での立ち位置:流通量が多く、価格がこなれた世代です。動作品であれば今も査定対象ですが、市場価値は落ち着いています。

Phantom 4——障害物回避とActiveTrackの衝撃

2016年3月のPhantom 4は、DJIのコンシューマー機として先駆的な前方障害物検知を搭載しました。「ぶつかりそうになったら機体が自分で止まる」。さらに被写体を自動で追いかけるActiveTrackも加わり、操縦技術の壁が一段と低くなりました。ドローンの安全性に対する見方を変えた一台です。現在の中古市場での立ち位置:後述のPro系の陰に隠れがちですが、動作品には一定の需要が残る世代です。

Phantom 4 Pro系——1インチセンサーの完成形(Advanced・V2.0・RTKへ)

2016年11月のPhantom 4 Proで、シリーズは1インチ20MPセンサーと4K/60fps、5方向の障害物検知に到達します。2017年4月のAdvancedがカメラ性能そのままの普及版として続き、2018年5月のPro V2.0でOcuSync伝送と低騒音プロペラを得て、一般向けPhantomは事実上の完成を見ました。そして2018年10月、測量に特化したPhantom 4 RTKが登場。センチメートル級の測位精度は、建設・測量の現場に深く根を下ろしていきます。現在の中古市場での立ち位置:業務需要に支えられ、生産終了後も値崩れしにくい底堅い世代です。特にRTKは代替機の少なさから希少化が進んでいます。詳しい世代ごとの査定傾向はPhantom 4シリーズ買取ガイドを、V2.0の相場はPhantom 4 Pro V2.0の相場ページをご覧ください。

異例の生産終了劇——停止、復活、そして再終了

Phantomの終わり方は、ドローン史でも異例でした。まず2019年春、Phantom 4 Pro V2.0の生産が停止したと海外メディアが報道。DJIは当時、部品供給の問題と説明していました。多くの人が「Phantomはこのまま終わる」と考えましたが、2020年1月、約1年ぶりに販売再開が報じられます。一度消えた機体が復活する——それだけ根強い需要があった証拠です。

測量・建設現場で使われるドローンのイメージ
測量・点検の現場に定着したドローン活用のイメージ

しかしその後、2022年春ごろに再び生産終了と報じられ、以後新品の流通は途絶えています(2026年7月時点)。DJI公式の明確な終了アナウンスは確認できていないため断定はできませんが、国内販売店の在庫が尽きた2022年を実質的なシリーズの終着点と見る向きが一般的です。

ポイント:「停止→復活→再終了」という往復は、Phantomが単なる旧型機ではなく、現場が手放せない道具だったことを物語っています。この経緯こそ、生産終了後も中古需要が続く伏線でした。

Phantom 5は出るのか——公式発表は無い、という事実

検索すると「Phantom 5がまもなく登場」といった古い記事が今も見つかりますが、整理しておきます。2026年7月時点で、Phantom 5の公式発表は存在しません。2019年にはDJI幹部が「Phantom 5を作ると言ったことはない」と噂を否定したと報じられた経緯もあります。過去に試作機らしき目撃談やリーク写真が話題になったことはありますが、製品化には至っていません。

実質的な後継の役割は、折りたたみ式のMavic 3系が担っているというのが現在の見立てです。4/3型センサーを積むMavic 3シリーズは、画質面でPhantom 4 Proの後継と呼べる存在になりました。買い替えを検討される方はDJI買い替えガイドも参考になさってください。

生産終了後もなぜ売れ続けるのか——買取店から見た現在地

当店のPhantom系の買取実績は41件(2018年〜2026年7月時点・当店買取記録より)。生産終了の報道から年数が経った今も、査定依頼は続いています。理由は大きく3つあると感じています。

需要の背景内容
業務現場の代替難Phantom 4 RTKを軸にした測量ワークフローが現場に定着しており、同型の予備機・補充機を中古で探す動きが続いている
機体と部品の希少化新品の供給が絶たれたため、動作する個体そのものの価値が相対的に上がっている
完成度の高さP4 Pro系は1インチセンサー機として完成しており、「これで十分」という現場が多い

ただし一点、大切な前提があります。当店の買取対象は「動作するDJI正規品」です。希少だからといって、故障・水没・墜落で動かなくなった機体は買取できません。だからこそ、動作するうちの売却判断が重要になります。相場が動く仕組みはドローン買取相場の仕組みで、機種ごとの目安はDJI全機種の買取相場まとめで解説しています。

よくある質問

歴代Phantomはどこで見分けられますか?

カメラの有無と形状が第一の手がかりです。初代はカメラ別売、Phantom 2 Visionから純正カメラ一体、Phantom 3以降は3軸ジンバルが標準です。機体底面のモデル名ラベルとバッテリー形状(P3以降はインテリジェントバッテリー)でも判別できます。外観がほぼ同じPhantom 4 Pro無印とV2.0は、送信機がOcuSync対応かどうかと機体ラベルで確認します。

今からPhantomを中古で買うのはありですか?

用途次第です。趣味の空撮なら現行のMavic系のほうが総合的に有利ですが、測量RTKや既存の業務ワークフローの予備機としての需要は実際に続いています。ただしバッテリーの経年劣化とメーカーサポートの縮小には注意が必要です。なお、膨張したバッテリーは安全上の理由から当店では一律買取対象外としています。

Phantomの売り時はいつですか?

生産終了機は動作する個体の希少化で市場価値が底堅い一方、バッテリー劣化や部品供給の終了により、機体のコンディションは時間とともに確実に低下します。「動作品のうちに売る」のが合理的というのが当店の見方です。詳しくはドローンの売り時ガイドをご覧ください。

Phantom 5は結局出るのですか?

2026年7月時点で公式発表はありません。2019年にDJI側が噂を否定したと報じられた経緯があり、実質的な後継の役割はMavic 3系が担っています。ただし将来のことは誰にも分からないため、「出ない」と断定することもできない、というのが正確な整理です。

まとめ——動くPhantomは、いまも現役の資産です

2013年に空撮を大衆化し、2022年ごろに静かに幕を下ろしたと報じられるPhantomシリーズ。しかし中古市場では、業務需要と希少化に支えられて今も確かな存在感を保っています。お手元のPhantomが動作するうちに、一度価値を確かめてみませんか。

山岳風景を飛行するドローンのイメージ
生産終了後も現場で飛び続けるドローンのイメージ

査定のご依頼はかんたんです。当店は宅配買取専門です。LINEまたは見積フォームから「機種名・写真・累計飛行時間」をお送りいただければ、概ね1営業日以内に査定額をご回答します。査定料・キャンセル料・振込手数料はすべて無料、買取成立時の送料は当社が負担いたします。

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