こんにちは。DJI買取専門の宅配買取店「ドローンストック」を運営しております、株式会社ヴィンテージストック代表の草間です。
DJIのドローンを売る・譲るとき、DIPSの登録抹消と並んで見落とされやすいのが、DJIアカウントと機体の「紐付け」の解除です。紐付けが残ったまま手放すと、次の持ち主は自分のアカウントに機体を登録できず、飛行回数や飛行範囲に制限がかかる可能性があります。しかもこの紐付けは、2025年6月以降「元の持ち主本人でないと解除できない」運用に変わりました。本記事では、DJI Fly・DJI Pilot 2・DJI Mimo(Osmo系)のアプリ別の解除手順、紐付け状況の確認画面(当店の実機スクリーンショット付き)、そして「解除できない」ときに何が起きるのかを、DJI公式および正規代理店の一次情報をもとに整理します。
結論:DJI機は手放す前に、必ず元の持ち主が自分のDJIアカウントで「機器をアカウントから削除」を済ませておく必要があります。
DJIのドローンは、初回のアクティベーション時にログインしたDJIアカウントへ機体が紐付けられます。あわせて、そのとき使った送信機とも機体が紐付けられ、以後は紐付けされた送信機以外で接続すると「無効な送信機」と表示される仕組みです。紛失時には、事前に紐付けた組み合わせでのみ飛行が可能になります。DJI公式によると、この「自動紐付け」の対象は Mavic 3 シリーズ/DJI Mini 2/Mavic Air 2・DJI Air 2S/DJI Mini 3 Pro/DJI Mini 3 とされており(2023年3月時点の記載)、それ以降にDJI Flyに対応した Air 3 系・Mini 4 Pro・Avata・Neo なども同様の仕組みで管理されています。
つまり紐付けは、本来は持ち主を守るための機能です。ところが売却・譲渡の場面では、この保護機能が「前の持ち主のロック」として次の人の前に立ちはだかります。
DJI公式の「中古ドローンの再紐付けに関する注意事項」には、前の持ち主の紐付けが残った機体を使うと起こり得ることが明記されています。
| 起こり得ること | 内容 |
|---|---|
| 離陸制限の警告 | 飛行前に離陸制限に関する警告が表示される可能性があります |
| 紛失認証ができない | 紐付けされていないアカウントでは、機体を紛失したときの紛失認証(飛行紛失保証の申請など)ができません |
| 飛行回数の制限 | 紐付けされていない送信機で使うと通知が出て、飛行回数に制限がかかります |
| 90日オフラインで飛行範囲の制限 | ネットワークに接続しない状態が90日以上続くと、高度30m・距離50mの制限が強制的に適用されます |
とくに最後の「高度30m・距離50m」は、実質的に撮影用途では使い物にならない制限です。中古で手に入れた機体が最初は飛んでいたのに、ある日突然近距離しか飛ばなくなった——という相談の背景には、この紐付け残りが潜んでいることがあります。次の持ち主に制限がかかってしまうため、当店では売る側に発送前の解除をお願いしています。
混同されやすいのですが、国土交通省のDIPS(ドローン情報基盤システム)で行う機体登録の抹消と、DJIアカウントの紐付け解除はまったく別の制度です。DIPSは航空法にもとづく国の登録制度、DJIアカウントの紐付けはメーカー独自の盗難・紛失対策で、片方を済ませてももう片方は消えません。100g以上の機体を手放すときは両方が必要になります。DIPSの抹消手順はドローン売却・譲渡前に必須のDIPS登録抹消手続きで解説していますので、本記事ではDJIアカウント側の手続きに絞ってご案内します。
まずは今の状態を把握しましょう。DJI Fly を開き、【プロフィール】→【機器管理】(アプリのバージョンによっては「アカウント&機器」という表記)から対象の機体を選ぶと、「紐付けアカウント」の欄が表示されます。ここに表示される内容で、紐付けの状態が判断できます。


| 「紐付けアカウント」欄の表示 | 状態 | やること |
|---|---|---|
| 紐付けなし+「アカウントに紐付け」ボタン | 解除済み/未紐付け | 売る側:そのまま発送準備へ。買う側:自分のアカウントに紐付け |
| 自分のアカウント名(メールアドレス等) | 自分に紐付け済み | 売る側:【機器をアカウントから削除】で解除する |
| 「すでに別のアカウントに紐付けられています」 | 他人(前の持ち主)に紐付け済み | 元の持ち主に解除を依頼する(後述) |
| 「*****」(DJI Mimo) | 別アカウントでログイン中 | 紐付けに使ったアカウントでログインし直す |
自分で使っていた機体を売る場合は、2段目の「自分のアカウント名が表示される」状態のはずです。ここから解除の操作に進みます。
DJI Fly には「アカウントとの紐付け」と「送信機との紐付け」の2種類があり、解除の条件が異なります。売却前は原則として両方を解除しておきましょう。
この操作は機体との接続を必要としません。すでに機体を箱にしまっていても、スマホがネットにつながっていれば解除できます。逆に言えば、必要なのは「紐付けしたときのアカウント」でのログインです。複数のDJIアカウントを持っている方は、どのアカウントでアクティベーションしたかを思い出してからログインしてください。
こちらは機体と送信機を接続していることが条件です。機体だけ先に発送してしまうと操作できませんので、必ず梱包前に済ませてください。
送信機との紐付けを解除するとき、アプリには「解除後は飛行紛失保証を利用できなくなる」旨の警告が表示されます。さらに正規代理店の案内によると、DJI Care Refresh が「無効」または「有効期限切れ」の機体は、解除後に再度紐付けすることができなくなるとされています。売却が確定している機体なら問題ありませんが、「売るか迷っている」「解除だけ試してみたい」という段階で送信機との紐付けを解除してしまうと、自分の手元で使い続けるときに紛失保護の仕組みを再び使えなくなる可能性があります。解除は売却を決めてから行うのが安全です。Care Refresh 自体が売買時にどう扱われるかはDJI Care Refresh加入機を「売る・買う」ときの保証はどうなる?にまとめています。
| 項目 | アカウントとの紐付け解除 | 送信機との紐付け解除 |
|---|---|---|
| 操作場所 | 機器管理 →【機器をアカウントから削除】 | 機器管理 →【付加価値サービス】→【送信機との紐づけを解除】 |
| 機体との接続 | 不要 | 必要(機体と送信機をリンクした状態) |
| 必要なもの | 紐付けしたアカウントでのログイン+ネット接続 | 紐付けしたアカウントでのログイン+機体+送信機 |
| 注意点 | 別アカウントでログインしていると操作できない | Care Refresh 無効・期限切れの場合は再紐付け不可 |
産業用機・業務機で使う DJI Pilot 2 にも、機器管理からの解除機能があります。DJI公式の案内では次の手順です。
法人でお使いの機体は、アクティベーションしたのが担当者個人のアカウントなのか、会社で管理しているアカウントなのかを先に確認しておくと、解除の段階で「どのアカウントか分からない」という手戻りを防げます。退職した担当者のアカウントで紐付けされていた、というケースは業務機で実際に起こり得る落とし穴です。
当店ではドローン以外にも Osmo Pocket 3 や Osmo 360 などのDJI製カメラ・ジンバルも買取対象としています。これらは DJI Mimo アプリで管理しますが、紐付けの解除ができる製品とできない製品がはっきり分かれている点に注意が必要です。DJI公式の案内をもとに整理すると次のとおりです。
| 区分 | 対象製品 | アプリ上でできること |
|---|---|---|
| 紐付け/解除ができる | Osmo Mobile 8/7P/7/6/SE、OM 5/OM 4/OM 4 SE、Osmo Mobile 3(Osmo Mobile 系) | 【プロフィール】→【私のデバイス】で対象機器を左スワイプ → ゴミ箱アイコン → 確認、で紐付けを削除 |
| 機器情報の確認のみ | Osmo Nano、Osmo 360、Osmo Action 6/5 Pro/4/3、DJI Action 2、Osmo Action、Osmo Pocket 3、DJI Pocket 2、Osmo Pocket | 機器情報を見ることはできるが、解除ボタンがない |
同じDJI機器は1つのDJIアカウントにしか紐付けできません。Osmo Mobile 系を新しいアカウントで使いたい場合は、元の持ち主が上記の手順で削除する必要があります。また、紐付け解除は紐付けされているアカウント上で行う必要があり、別のアカウントでログインしていると「紐付け済アカウント」欄が「*****」と伏せ字で表示されます。この表示が出たら、まずログインし直すのが先です。
Osmo Pocket 3 や Osmo Action シリーズのように「確認のみ」に分類される製品は、そもそもアプリ側に解除の操作が用意されていません。売却前にできることは、DJI Mimo からのログアウトと、本体の設定リセット・microSDカードの抜き取り(またはフォーマット)になります。Pocket 3 などで解除操作が見当たらず不安な場合は、機種名と画面の状況を LINE でお知らせください。
DJI GO 4 で運用する世代の機体は、DJI公式の自動紐付け対象の一覧に含まれておらず、DJI GO 4 には「機器管理 → 機器をアカウントから削除」に相当する画面がありません。当店では、この世代を「公式に解除手順が用意されていない世代」と位置付けています。紐付けの仕組みそのものが存在しないと断定はできませんが、DJI Fly 世代のような解除操作は求められていない、というのが現状の整理です。
売却前にやっておきたいのは、次の3点です。
Phantom 4 Pro や Mavic 2 Pro は今もご依頼の多い機種です。データの消し忘れは個人情報の観点でもリスクになりますので、DIPS抹消とあわせて確実に済ませてください。
検索で「DJI 紐付け解除 できない」と調べる方の状況は、大きく6つに分かれます。結論を先に表にまとめました。
| 状況 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| ボタンを押しても解除が進まない/解除メニューが出ない | 紐付けに使ったのと別のアカウントでログインしている | 紐付けしたアカウントでログインし直す。Mimo で「*****」表示のときも同じ |
| 「送信機との紐づけを解除」ができない | 機体と送信機が接続されていない | 機体・送信機の電源を入れてリンクした状態で再操作する |
| 解除後にもう一度紐付けできない | Care Refresh が無効・期限切れ | 仕様上、再紐付けはできません。売却前提なら問題なし |
| 中古で買った機体に「すでに別のアカウントに紐付けられています」と出る(元の持ち主に連絡できる) | 前の持ち主の紐付けが残っている | 前の持ち主に本記事の手順で解除してもらう。機体接続は不要なので相手の手元に機体がなくても可 |
| 同上(元の持ち主に連絡できない) | 同上 | DJIのアンケート(申請フォーム)から解除を申請 → 元の持ち主に通知が届く。最終的な解除は元の持ち主本人が行う |
| 元の持ち主が応じない・拒否した | 本人以外は解除できない運用 | DJIは解除に協力できないとされています。2025年6月19日以降、代理店経由でも不可 |
これが最もシンプルです。前の持ち主に、紐付けしたアカウントで DJI Fly にログインし【機器管理】→【機器をアカウントから削除】を実行してもらいます。アカウント側の解除は機体との接続が不要ですから、機体がすでにあなたの手元にあっても問題ありません。解除後は、あなたのアプリの機器管理画面で「紐付けなし」に変わったことを確認し、自分のアカウントに紐付け、続けて機体と送信機を紐付ける、という順番です。
フリマやオークションで購入して連絡が取れない場合、DJI公式は「アンケート(申請フォーム)から紐付け解除を申請する」方法を案内しています。ただし仕組みを正確に理解しておく必要があります。申請すると元のアカウント所有者に通知が送られるだけで、DJIが代わりに解除するわけではありません。最終的な解除操作は元の所有者本人が行い、元所有者が応じない・拒否した場合、DJIは紐付け解除に協力できないとされています。さらに、解除が完了しても通知は来ないため、自分でアプリの機器管理画面を開いて確認するしかありません。
以前は、購入証明などをそろえて正規代理店経由で相談すると解除に至るケースもあったようですが、正規代理店エアステージのFAQによると、2025年6月19日より「元アカウント所有者本人からの申請がない限り、紐付け解除の対応不可」に変更されました。代理店もDJIも代理での解除はできません。中古機を買う側にとっては「紐付けが残った機体は、前の持ち主の協力がなければ制限を外せない」ということです。売る側にとっては「解除を忘れて発送すると、あとから買い手・買取店から連絡が来る」ことを意味します。
中古機を受け取ったら、その日のうちに自分のDJIアカウントで DJI Fly の機器管理を開き、「紐付けアカウント」欄を確認してください。「紐付けなし」+「アカウントに紐付け」ボタンが出ていれば正常です。「すでに別のアカウントに紐付けられています」と出たら、飛ばす前に出品者へ解除を依頼しましょう。飛行自体は可能な場合もありますが、前述のとおり90日オフラインで高度30m・距離50mの制限が強制適用されるなど、時間差で制限がかかる可能性があります。
購入前の段階で確認できるなら、「DJIアカウントの紐付けは解除済みですか」「DIPSの登録抹消は済んでいますか」の2点を質問しておくのが確実です。DIPS登録・技適・バッテリーなど、紐付け以外に中古機で確認すべき項目は中古ドローンを買う前に確認する9項目にまとめています。
当店ドローンストックでは、発送前に DIPS の登録抹消と DJI アカウントの紐付け解除をお願いしています。順番は次のとおりが効率的です。
| 順番 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | DJIアカウントの紐付け解除(本記事) | 送信機との解除は機体と送信機を接続した状態で。梱包前に済ませる |
| 2 | DIPS の登録抹消(削除) | 100g以上の機体が対象。手順はDIPS登録抹消の記事へ。名義変更で引き継ぐ場合は名義変更の記事も参考に |
| 3 | 機体・送信機のデータ初期化 | 飛行ログ・映像データ・Wi-Fi情報などを消去。microSD は抜くかフォーマット |
| 4 | 付属品をそろえる | 送信機・バッテリー・充電ハブ・元箱・ケーブル類。膨張したバッテリーは同梱せず処分を |
1と3は機体・送信機が手元にあるうちに済ませ、2(DIPS抹消)はスマホから数分で完了します。100g以上の機体では、DIPSの登録抹消が完了したことを当店で確認したうえで買取代金をお振込みしますので、抹消は発送前に済ませておくのが確実です。紐付け解除の操作で不明な点があれば、機種名とアプリの画面の状況を LINE でお知らせください。宅配買取の全体の流れは買取の流れ、初めての方は初めてのドローン買取 完全ガイドをご覧ください。
FREE ASSESSMENT
紐付け解除の不明点も、売却のご相談と一緒に承ります。
DJI製品専門の宅配買取店です。機種名・写真・累計飛行時間の3点をお送りいただければ、概ね1営業日以内に査定額をご回答します。
査定料・キャンセル料・振込手数料は無料/概ね1営業日以内に回答/全国47都道府県対応(宅配買取のみ)
DJI Fly の「機器をアカウントから削除」は機体との接続を必要としないため、スマホがインターネットにつながっていれば操作できます。ただし「送信機との紐づけを解除」は機体と送信機をリンクした状態が必要ですので、こちらは箱から出して行ってください。
DJI公式の案内では、Osmo Pocket 3 や Osmo Action シリーズ、Osmo 360 などは「機器情報の確認のみ」に分類され、アプリに解除ボタンがありません。紐付け・解除の操作ができるのは Osmo Mobile 系(OM 4/5/6/7/8 など)だけです。Pocket 3 を売る前は、DJI Mimo からのログアウトと本体リセット・microSD のフォーマットを行っていただければ十分です。
DJIのアンケート(申請フォーム)から申請はできますが、DJIが行うのは元の持ち主への通知までで、解除の操作は元の持ち主本人が行う必要があります。元の持ち主が応じない場合、DJIは解除に協力できないとされています。2025年6月19日以降は正規代理店を通じても代理解除はできません。
アカウントとの再紐付けについてはDJI公式に明記がありません。送信機との紐付けについては、DJI Care Refresh が無効または有効期限切れの機体では解除後に再度紐付けできないとされています。売却を決めてから解除するのが安全です。
消えません。DIPSは国土交通省の登録制度、DJIアカウントの紐付けはメーカー独自の仕組みで、互いに連動していません。100g以上の機体を手放すときは両方の手続きが必要です。
当店では発送前の解除をお願いしています。解除は元の持ち主本人にしかできないため、発送後に気づいた場合も本記事の手順(アカウント解除は機体接続不要)で解除のうえ、LINEでお知らせください。
DJI GO 4 で運用する世代には、DJI Fly 世代のような「機器をアカウントから削除」の画面が用意されていません。当店では「公式に解除手順が用意されていない世代」として扱い、売却前はアプリからのログアウトと機体・送信機のリセット(データ消去)をお願いしています。
DJIアカウントと機体の紐付けは、盗難・紛失から持ち主を守る仕組みであるがゆえに、売却時には「本人にしか外せないロック」になります。2025年6月以降はDJIも代理店も代理解除ができず、解除を忘れたまま手放すと、次の持ち主が離陸制限や90日オフライン制限に直面し、結局あなたに連絡が来ることになります。DJI Fly なら【機器管理】→【機器をアカウントから削除】で、機体をしまったあとでも解除できます。送信機との解除だけは機体と接続した状態で、梱包前に済ませてください。本記事の内容は2026年9月時点の一次情報にもとづくものです。アプリの画面や運用は変更される場合があるため、最新はDJI公式サポートでご確認ください。