ドローン技術者が高給取りに? 来春、日本初のドローンの高校が開校! - DroneStock

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ドローン技術者が高給取りに? 来春、日本初のドローンの高校が開校!

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日本初となるドローン高校として、バンタン高等学院の新コース『ドローン&ロボティクス専攻』が2017年4月に開校します。また、それに先立って、2016年10月には18歳以上を対象とした「ドローンパイロット&空撮コース」が開設されました。
しかし、今なぜ「ドローンの教育」なのでしょう。その理由を調査してみました。

 

  1. ドローン・マーケット規模
  2. ドローン・マーケットの3つの領域
  3. 企業が欲しがる人材
  4. まとめ

 

1.ドローン・マーケット規模

シード・プランニングによると、2015年のドローン産業の市場規模は38億円だったのに対し、2020年にはその17倍の634億円、2024年には2,271億円にまで成長すると予測しています。
https://japan.techrepublic.com/article/35082708.htm
(グラフのそのまま転載)

スキー場が560億円規模、宅配ピザやマッサージの市場規模が2,500億円規模ですから、いかにドローン産業が大きなマーケットかはお分かりいただけるかと思います。
また、昨今の報道のとおり、ドローンは災害時などの活躍にも期待されています。現在では、ドローンサービスのマーケット規模は農業部門が大部分を占めていますが、2018年には整備・点検など農業以外の分野における利用が相当大きな割合となることが予想されています。
(シードプランニング提供 のグラフ)

ところで、ここまで巨大産業となる見込みがあれば、もちろん企業はその分野に投資します。そして、その分野に強い人材を求めます。ドローンの高校が開校されるのは、その観点から言えば当然の流れなのかもしれません。

しかし、ドローンと一言で言っても、そのマーケットはいくつかに細分化できます。そこで次章では、ドローンマケーットを3つの領域に分けて、具体的にドローンマーケットを分析してみようと思います。

2.ドローン・マーケットの3つの領域

一般的に、ドローン・マーケットは「機体市場」「サービス市場」「周辺サービス市場」の3つに分けられます。

2-1.機体市場

機体市場とは、業務用として完成されたドローン機体を販売するマーケットです(ただし軍事用は除く)。金額ベースでは、2024年には現在の売上規模の約7倍に成長すると言われています。その中でも、10万円以上100万円未満の普及モデルと100万円以上の高級モデルとを比較すると、現在は6:1で普及型モデルの市場規模の方が大きいですが、2024年もその比率はさほど変わらないまま、金額が7倍ほど伸びるようです。

2-2.サービス市場

サービス市場とは、ドローンを活用した業務等のサービスを提供する領域です。金額ベースでは、2020年には現在の売上規模の約11倍に達すると言われています。空撮や農薬散布を代表とする農業部門など、今でも一部の市場は確立・定着していますが、今後は測位技術や群制御技術など、ドローン関連技術の開発・実用化に支えられ、精密農業や物流、あるいは橋梁の検査・測量、防犯監視など、多岐にわたりサービス市場は拡大すると見込まれています。

2-3.周辺サービス市場

周辺サービス市場とは、バッテリー等の消耗品の販売、人材育成や任意保険、定期メンテナンスなどが該当する領域です。金額ベースでは、2020年には現在の売上規模の約22倍にまで伸びると言われています。この領域(特に保険やメンテナンス)は、機体の稼働台数に比例して顕著に拡大すると予測されています。

3.企業が欲しがる人材

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市場が拡大する過程においては、必ず解決すべき課題が露出してきます。そして課題が露出すれば、それを解決できる人材が必要となります。

例えば、業務利用においては、現在は農薬散布や土木測量・空撮が主です。しかし、今後は既存市場の拡大に加え、点検などへの利用も検討されるでしょうし、あるいはどのように新市場を立ち上げるかも課題となるでしょう。

技術についても同様です。現在はドローン関連技術の研究開発及び実証実験の段階ですが、今後は測位技術などの実用化や、群制御・衝突防止などの技術の向上が必要となってきます。

ドローンは急成長が見込まれる市場ですから、当然ドローン活用の重要性と注目度は飛躍的に高まります。そして、そうなると必然的に人材市場におけるドローン技術者の数は不足しますし、一方で確かな知識を持つドローン技術者の企業の採用ニーズはいっそう高まります。

では、どのような専門的知識・技術を有する人材を企業は欲しがるのでしょうか。
以下に四つのキーワードでまとめてみました。

3-1.ドローンの操縦

ドローンの操縦や整備・点検の技術など、基本的なスキルを体得しているだけでも、現在では非常に重宝されています。また一方で、ドローンを扱うのには航空法や電波法といった法律、及び安全運行の知識は欠かせません。したがって、こうした基本的なスキル、及び知識の習得は非常に重要となってくるでしょう。

3-2.プログラミング

ドローンの利用シーンが拡大されればされる程、ドローンの制御は重要になってきます。そのため、ロボット制御の理論やソフトウェアの機能拡張に必要となるプログラミングやAIについての技術・知識を持つ人間は、今後社会的に求められるものと予測されます。

3-3.テクノロジー&デザイン

ドローンの機体数が爆発的に増加すれば、プロダクトデザイナーも広く求められます。そのため、CADが扱えるか否かは重要となるでしょう。また、空撮を取り入れた新しい映像演出をはじめ、映像の編集技術は一層高度なものが求められることとなるでしょう。

3-4.ロボット工学

ドローンはロボットの一種とも言えます。そこで、ロボットづくりのベースとなる機械、電子、制御、情報などについての技術や知識は、今後ますます求められることでしょう。

4.まとめ

ドローン産業の成長により、ドローンのパイロット・空撮カメラマン・映像ディレクターという仕事は今よりも格段に増えます。また、機体をデザイン・設計・製造する仕事も増加するため、エンジニアを始めとし、ロボットクリエイター・エンジニア・デザイナー、そしてプログラマも多く求められることでしょう。

ドローンの産業は、いま最も注目されているマーケットの一つです。ですから、その領域で活躍できる人が当然求められるわけです。おそらく日本初となるドローン専門の高校が開校されるのも、そうした未来を見据えてのことでしょう。

ドローン・マーケットには夢がつまっています。いかがでしょう。高給取りを目指して、今からハイレベルなドローン技術者を目指す。それもまた、悪くない選択かもしれません。