初心者におすすめ!金額と性能面から選定「初心者が使うべき人気ドローン2トップ」
空撮したいからドローンが欲しい。しかし、どれを選んだら良いかわからない。
その気持ち、わかります。
ドローンのマーケットは日に日に拡大していて、今ではとても多くの機種が存在します。そして、「どうしてそんなに金額が違うの」と疑問に思うほど、金額帯に幅があります。もちろん、金額が異なれば性能も異なるわけですが、しかし自分にはどんな機能が必要なのか、初心者にはどうしてもわかりません。
そんな方にはっきり申し上げます。
特に「これから一台目を買おうとしている方」に申し上げます。
未経験者が空撮するなら、買うべきドローン候補は2つしかありません。
初心者なら「ファントム3 スタンダード」。
慎重派の初心者なら「ファントム4」。
これで決まりです。
他のサイトでは色々なドローンが勧められていますが、2017年の夏現在では、初心者が空撮するならこの二つのどちらかです。なぜか。他のドローンと比較しつつ、詳しく解説していきます。
目次
- 絶対買ってはいけないドローン機種
- 初心者?中級者におすすめ「ファントム3」
2-1.ファントム3 の魅力
2-2.ファントム3 「スタンダード」と「プロフェッショナル」の違い - 慎重派の初心者?上級者におすすめ「ファントム4」
3-1.ファントム4の魅力
3-2.ファントム4とファントム3の違い - おすすめドローンは、本当にその二つ?
- 初心者が知っておくべきファントムの買い方
- まとめ
1.絶対買ってはいけないドローン機種
世界にドローンはたくさんあります。その中であなたがどれを使うかは自由です。ただ、この記事では、初心者がドローンを買って後悔しないための選び方を紹介しています。
もちろん、紹介する二つのドローン以外に、あなたを満足させるドローンがあるかもしれません。しかし、日本では買ってはいけないドローンがあります(正確に言えば「使ってはならないドローン」ですが)。
現在市販されているドローンは、操作時に例外なく無線を使用します。ですから、日本国内でドローンを飛ばす際には、日本の法律「電波法」を遵守する必要があります。電波法とは、無線など電波を利用する際に守らなければならない法律ですが、その電波法では、技適マークのない機器の使用を禁じています。要するに、技適マークのないドローンは法律違反のため、絶対に買ってはいけません。
ファントムを販売しているDJIや、フランスのドローンメーカーParrotのドローンなど、日本で名の通ったメーカーのドローンには関係のない話です。技適マークは必ず付いています。しかし、世界には日本で正規に販売されていない高性能なドローンが多く存在します。そして、そう言ったドローンのほとんどは技適マークがついていません。こうした「技適マークのないドローン」は、どれだけ魅力的でも購入するのは控えましょう。仮に購入したとしても、使用することは絶対にやめましょう。電波法違反の可能性があり、この法律では使用者が処罰の対象となるからです。海外からドローンを購入する前は、必ず技適マークの有無は確認しましょう。
ちなみに、ドローンの操作で使うタブレットも、技適マークがないものは使用禁止です。俗にいう「中華パッド」は、日本で販売されている物でも技適マークがないものはたくさんあります。この電波法では、使用者が処罰の対象です。注意しましょう。
2.初心者?中級者におすすめ「ファントム3」
初心者におすすめのドローンは、絶対「ファントム3」です。
ファントム3は非常に優れたドローンです。しかも、とてもユーザーフレンドリー。発売から数年が経過していますが、今でも非常に高い人気を誇っています。
ファントム3には「スタンダード」「アドバンス」「プロフェッショナル」の3タイプがありますが、その中でも「スタンダード」は初心者の入門編にうってつけ。その理由は……たくさんあります。
早速「DJI Phantom 3 standard」の魅力を見てみましょう!
2-1.「ファントム3 スタンダード」の魅力
2-1-1.映像
空撮するなら、映像のクオリティは重要です。いくら操作性が良くても、写真や動画の質が悪ければ話になりません。その点、ファントム3 スタンダードならまったく問題ありません。
まず、地上だろうと空中だろうと、美しい映像を作成するにはカメラを安定させ、ブレを軽減することが極めて重要です。ファントム3 スタンダードが搭載している3軸ジンバルは、ハリウッドの映画製作者が信頼し、常に安定した画像を提供する高性能機器にて採用中の技術に端を発しています。そのため、どのような飛行でもジンバルが瞬時に反応し、カメラを完全に水平保持。いかなる環境でも、鮮明な写真、滑らかな動画が撮影できます。
さらに、組込み済みのカメラは1080pの映像を30フレーム/秒で撮影。これはHDテレビの約3倍の鮮やかさに相当します。また、最大60フレーム/秒のフルHD 1080Pでの録画も可能。求めるシーンをイメージ通りに撮影できます。
一方、写真は12メガピクセルJPEGあるいはRAWの形式で出来上がります。壮厳な効果をもたらす空撮画像が得られるよう、1/2.3インチのセンサー、f2.8の明るいレンズおよびプリセットフォーカスは全て最適化されています。きれいで鮮明、そして、精密。そんな撮影を約束してくれます。
もう一つ、ファントム3 スタンダードのカメラには特徴があります。それは、多くのドローンが搭載するカメラでは、画像はどうしても歪みがち、つまり魚眼画像になりがちです。しかし、ファントム3 スタンダードでは、94?の視野をもつ特注レンズを装備。ほとんど歪みのない地上の世界を、より正確に表現する完璧な撮影を可能にします。
2-1-2.操作性
ファントム3 スタンダードでは、操作のサポート機能も充実しています。
まず、ファントム3 スタンダードは、ボタン一つで帰還することが可能です。したがって、初めての方でも萎縮せずに飛行させることができます。
さらに、内蔵のGPSが離陸地点を記録、そして飛行中はそれを記憶しています。そのため、指示通りに、あるいは通信信号が失われた際は、即座に自動で帰還します。
従来のドローンでは上級技術だったホバリングも、ファントム3 スタンダードなら楽勝です。移動指示を止めるだけで、ファントム3は位置と高度の両方を維持し、自動で完全なホバリングを披露します。
しかし、何より初心者向きと言えるのが、墜落のリスクを軽減する機能があることです。ドローンは電波で操作しているので、あまりに離れてしまうと電波が届かなくなり、大抵のドローンは墜落します。しかし、ファントム3 スタンダードには飛行制限の設定が搭載されており、危険なところに行きそうになると自動的に戻ってくるのです。これなら初心者でも安心ですよね。
2-2.ファントム3 「スタンダード」と「プロフェッショナル」の違い
ファントム3には3つのグレードがあります。スタンダード、アドバンス、プロフェッショナルの3つです。ボディラインの色が、レッドがスタンダード、シルバーがアドバンス、ゴールドがプロフェッショナルです。
しかし、初心者におすすめなのは、ボディラインがレッドの「DJI Phantom 3 standard」です。なぜか。それは、ファントム3 プロフェッショナルは、初心者にはオーバースペックなだけで、金額も大きく跳ね上がるからです。
まず、映像面。
スタンダードとアドバンスは2.7k、プロフェッショナルは4kです。2.7kの解像度は「2716×1524」です。フルハイビジョンが「1920×1080」なので、2.7kでもいかに美しい映像かは想像できると思います。
ちなみに、4kはフルハイビジョンの4倍の画素数「3840×2160」です。もちろん圧巻の超高画質ですが……初心者に必要でしょうか?
限界飛行距離にも違いがあります。
スタンダードは500m、プロフェッショナルは2kmと、およそ4倍の差があります。
これもやはりオーバースペックです。確かに遠くまで飛ばせることは魅力的ですが、現行の法律では、ドローンの飛行は目視での確認が常に求められています。そのため2kmの飛行には補助者が必要となり、明らかに初心者がすべき飛行ではありません。
こうしたことから、ファントム3 プロフェッショナルは素晴しいドローンなのですが、その素晴しさが初心者には行き過ぎなため、ここでは「ファントム3 スタンダード」をおすすめしています……それに、こちらの方がかなりお安いですから。
3.慎重派の初心者におすすめ「ファントム4」
DJI Phantomシリーズは、性能の割には安いかもしれませんが、絶対評価的には決して安いものではありません。ですから、より安全に飛ばしたい。そんな方もいると思います。
そこでご紹介したいのが、ファントム3の後継機種「ファントム4」です。まず、キャッチコピーが心に響きます。
「安全性能は、新しい空撮の選び方」
いかがですか?初心者にも心強いフレーズですよね。
というわけで、早速詳しく見てみましょう!
3-1.ファントム4の魅力
従来通り一体化されたジンバルは、新たにU字型構造を採用。カメラの安定性はさらに増し、よりクオリティの高い映像撮影が可能になりました。
ジンバルのコントロールユニットは、ジンバル慣性測定装置(ジンバルIMU)とファントム4のフライトコントローラー両方と接続し、機体が動きだす前にその動きを予測。また、ジンバルは精密なコントロールが可能で、その精度は何と±0.03°。さらに専用ダンバーと組み合わされているので、あらゆる現場において高い安定性が確保できます。
カメラの性能が素晴しいのも魅力です。4K動画を最大30fpsで、フルHD 1080p動画を最大120fpsで撮影できます。さらに、ファントム3と比べて映像の歪みを36%、色収差を56%まで減少させた94度の非球面レンズを採用し、最短撮影距離を1mにまで縮めています。
そして、ファントム4にはとうとう「スポーツモード」という飛行モードが新しく追加されました。
最近では、FPVによるドローンレースも注目を集めています。FPVとは「First Person View」の略で、一人称視点という意味です。つまり、FPVレースとは、目視ではなく搭載カメラにより映し出された映像で操縦するレースです。いま、ドローンはスピードも注目されているのです。
では、ファントム4の最高速度はというと、レースでの高速飛行に近い速度の「時速72km」です。ファントム3と比較して、実に25%の性能向上です。これにより被写体が速く移動するときの撮影にも充分に対応できるようになりました。
3-2.ファントム4とファントム3の違い
さて、「3-1」ではファントム4の魅力について力説しましたが、実はそれらは、すべて初心者にはオーバースペックです。では、なぜ慎重派の初心者には、「ファントム3」より「ファントム4」を勧めるのか。それは、ファントム4ではファントム3より、いっそう初心者が喜ぶ機能が搭載されたからです。実際に比較して見てみましょう。
3-2-1.障害物回避センサー
ファントム3からファントム4への進化において、最大の注目ポイントは「障害物回避センサー」です。ファントム4では、飛行中に障害物を検知し、回避する機能が実装されました。
スポーツモードではこの機能は解除されますが、通常のフライトモードでは、脚部上の2つの光学センサーが接近する障害物を感知。障害物に接近しすぎると、その瞬間から移動を中止してホバリングを開始し、それ以上機体を進めることができなくなります。
また、「スマートReturn-to-Home」のモードでも、障害物を自ら避けて飛行するか、衝突を避けて静かに停止します。したがって、この障害物回避センサーにより、衝突事故のリスクは大幅に軽減。ドローン初心者の飛行をよりサポートするようになりました。
3-2-2.TapFly(タップフライ)
この飛行モードは、アプリの画面上で二回タップした場所にドローンが自動で飛んでいく新機能モードです。方向を変えたい場合も簡単で、画面上の別の場所をタップするだけ。飛行速度も調整でき、障害物回避センサーも稼動するため、ドローンは自ら障害物を避けて飛行するか、衝突を避けて静かに停止。安全に目的地へ到達します。
ドローン史上最も安全なフライトを可能にする。
そう言っても過言ではないでしょう。
3-2-3.ActiveTrack (アクティブトラック)
この機能を使えば、ファントム4は追尾装置や発信機がなくても、被写体を自動で認識し追尾します。そして、追尾POI機能をONにすれば、動いている被写体を中心にして円を描きながら撮影します。
このアクティブトラックは、初心者に限らず多くのファントム4愛好家が評価している新機能です。
というのも、このアクティブトラックを使用すれば、ドローンが自動で被写体との距離を保持し、最適な撮影を実行してくれるのです。今までは大掛かりな道具を使って撮影していた映像も、ファントム4なら画面をタップするだけ。誰でも簡単にハイクオリティな映像が撮影できるのです。
3-2-4.ジンバルと機体の一体化
ファントム4では、ファントム史上初めて機体とジンバルが一体化されました。これにより、カメラが中心に近い位置となり、空撮中にプロペラが映像に移りこんでしまう心配もなくなりました。また、重心自体も機体中央へ移動したため、飛行の安定性も向上。さらに、飛行時の振動吸収性能もアップしたため、よりブレの少ない映像撮影が可能となりました。
3-2-5.プロペラの装着・脱着がより容易に
ファントム4ではロック機構が採用され、プロペラの装着や取り外しが一層容易になりました。必要なプロセスは、プロペラを押し込んで回転させるだけ。それだけで装着・脱着が安全に行えるように改良されました。
3-2-6.進化したホバリング機能
ホバリング機能も注目すべき進化です。
ファントム4では、先進のステレオビジョンポジショニングシステム 「VPS」を採用。GPSがない環境でも正確なホバリングを可能にしています。また、VPSの利用中にコントロールスティックがニュートラルに入ると、すぐにブレーキが作動。その場にとどまりホバリングを実行します。さらに、ホバリング中に妨害を受けたとしても、ファントム4の動きを把握し、元のホバリング地点に戻るという機能も搭載されました。
4.おすすめドローンは、本当にその二つ?
初心者におすすめのドローンは2つしかない!
と断言しましたが、当然ながら他のドローンにも魅力はあります。例えば「Bebop Drone PF722040」なんかは非常に優れたドローンです。フランスの一流ドローンメーカー「Parrot社」が2015年に発表したものですが、本当に高いスペックを誇っています。
まずはカメラの性能。
1400万画素の魚眼付カメラが搭載されていて、操縦アプリで容易に180度の視野が確保できます。もちろん、1920×1080のフルHD動画も撮影可能。デジタルジンバル機能もあり、3軸方向で画像を安定化させているため、機体の振動や傾きに関係なく、水平を保ったブレのない映像を実現しています。また、多くのアクションカメラには水平線の歪みが見られますが、Bebop Droneはこの歪みもデジタル技術で補正します。
アプリによる簡単操作も魅力です。
人間工学を追究したエルゴノミクス設計による、非常に使い勝手に優れたインターフェイスのアプリケーション「FreeFlight 3」。操作スタイルは文字通り直感型で、スマートフォンやタブレットを前後左右に傾けることで操縦できます。iOSとAndroidの両方で提供されていて「TAKE OFF」ボタンを押せば簡単にホバリングさせることができ、アプリで設定すれば宙返りも可能です。
本当に、未経験者でも誰でも簡単に操縦できます。
さらに、GPSシステムを内蔵しており、スマートフォンやタブレットの画面のマップ上で飛行ルートを設定すれば、それだけでドローンはその指示通り飛行します。Glonass衛星 からのトラッキングとGNSSチップにより、誤差は+/- 2m。正確に位置を特定します。まさに初心者に優しい機能です。
プロペラがショックを受けた時、あるいはエマージェンシーボタンを押した時には、プロペラは自動停止。屋内で安全に飛行させるため、 PPE製のインドアハルも付属。グラスファイバーで補強されたABS製の超軽量なBebop Droneは、レジャー用ドローンとして頑丈で超軽量のクアッドコプターですからまさに初心者向けでしょう。
ただ、飛行時間が短いのです。
ファントムが25分以上に対し、Bebop Droneは11分。初心者はなかなか目的地にたどり着けませんし、アングルも決めれません。だから、飛行時間が短いとほぼ何も撮影できません。ですから飛行時間が短いのは初心者向けとは言えないのです。
5.初心者が知っておくべきファントムの買い方
初心者がドローンを購入する際、絶対に考慮すべきポイントは、バッテリーの数です。
前項でも述べましたが、初心者は操作が未熟ですから、目的ポイントに到達するのに時間がかかります。また、空撮の経験が少ないため、映像の構図を決めるのにも、どうしても迷いが発生します。
そんな状態では、バッテリーはすぐになくなります。いくら「ファントムは長時間の空撮が可能」と言っても、所詮は30分程度です。壮大な映像を撮影するのに、30分は一瞬です。
そのファントムはお買い得かどうか。
それは機体だけの値段で判断するのではなく、バッテリーがいくつ付属しているのか、それも考慮して選びましょう。
6.まとめ
空撮初心者が買うべきドローン候補は二つです。
「ファントム3 スタンダード」か「ファントム4」のどちらかです。
なぜなら、この二つを選んだ時点で、あなたが事故を起こすリスクは大幅に軽減されるからです。
特に、ファントム4では目的地をタップするだけの「タップフライ」機能があります。このモードなら飛行操作は全く無用。そして、障害物回避センサーが搭載されているので、何か障害物があっても自動で回避するか停止し、衝突事故を起こしません。
もちろん、ファントム3も十分に安全性の高いドローンです。
初心者がもっとも起こしやすいトラブルは「ドローンを見失う」ですが、ファントム3ならその心配はありません。見失ったらHome to return 機能を使って、自動で戻ってきてもらえばよいのです。
ですから、あなたがもしこれから空撮に挑戦したいと思うなら、ぜひ「ファントム3」か「ファントム4」を選びましょう。映像もフルハイビジョン以上の画質です。きっと後悔することはないでしょう。
ちなみに、現在のファントム4は「Pro」と「Advanced」の二機種があります。両機種の違いは、後方へのビジョン検知システムが搭載されているかどうかが主な違いです。もしあなたが慎重派を通り越す超慎重派の人間なら、PROを購入するといいでしょう。価格は若干ほどしか変わりません。
最後に、ドローン初心者のあなたに質問です。
あなたが自動車免許を取りたての運転初心者なら、購入する自動車は軽自動車を選びますか。それとも最新の安全システムを搭載した普通車を買いますか。
一昔前は「どうせ初心者はすぐぶつけるから、軽自動車を買いなさい」という意見が一般的でした。しかし、今は違います。初心者ほど、最新の安全システムが搭載された車が推奨されています。
ドローンもまったく同じです。
ぜひ安全性を一番に重視して、楽しいドローン空撮ライフを送ってください。