ドローン空中撮影のためのヒントはこれ!
まるで鳥になって、大空の中のフライト撮影を可能にするドローン。その撮影機材の急速な普及もあって、空中撮影はますます注目を集めています。しかし、ドローンがいくら身近な存在になりつつあっても、初心者がいきなり綺麗な映像を撮影できるわけではありません。そこで今回は、空中撮影を成功させるためのヒントをいくつかまとめてみました。
目次
1.天気を選ぶ
空中撮影を成功させるための最大のファクターは、天気です。安定感がある映像は総じてクオリティが高く、反対にブレが酷い映像は、それだけで評価は下がります。しかし、空中は地上より風が強く、そもそもドローンは風の影響をとても受けやすいつくりです。したがって、どうしても風にあおられ、見るに耐えない映像になりがちです。
ですから、まずは天気を選びましょう。
正直、天気が悪い日の撮影は上級者でも困難です。風が強い日も同様です。ちなみに、目安となる風の強さは風速4m未満です。これを超えたら、ドローンでの撮影は断念することをおススメします。特に初心者の場合は事故のもとです。絶対にやめましょう。
なお、風(特に突風)は、昼から夕方にかけて起こる傾向にあります。したがって、もし条件が整うのであれば、撮影の時間帯は朝を選びましょう。
なお、最近は詳細な風速を教えてくれるアプリもあります。
tenki.jp
1週間分の風速・風の向きの予想も見れます。
これは他のアプリにはない、非常に優れた機能です。
こういったアプリも上手に使いつつ、最高の大空の中、撮影に取り組んで下さい。
2.ドローンを選ぶ
天気の次に重要な要因となるのが、使用するドローンの種類です。高価なドローンは小型で軽量、安定性にも優れていますが、一般に廉価版として流通しているのはクアッドコプターです。そして、クアッドコプターは安定性に苦しみがちなので、ジンバルにより制御を図ることになると思います。
ジンバルとは、カメラを安定化させる装置の呼称です。
カメラを直接ドローンに装着すると、ドローンの傾きや振動がそのままカメラに影響します。しかし、ジンバルを装着させれば、カメラの傾斜を水平に維持し、振動を吸収してくれるため、空撮時に不安定なショットがない動画の撮影が可能になります。また、優れたジンバルはカメラをパン・チルトでき、ドローンでの撮影を最大限支援します。
とはいえ、やはりおススメなのは、ヘキサコプターやオクトコプターにジンバルを設置することです。この組み合わせにより、多くの方が動画の撮影に成功しています。
3.カメラを選ぶ
当たり前ですが、撮影するのはカメラです。ドローンではありません。ですから、いくら高価なドローンを飛ばした所で、カメラが悪ければ高いクオリティは望めません。
というわけで、カメラもまた重要な要素となってくるのですが、まずはできる限り軽量のカメラを選びましょう。理由は、カメラの重量により飛行時間が大きく変動するからです。
まずお試しいただきたいカメラは、GoProです。GoProは空中撮影には最適です。軽い・キレイ・防水・アタッチメントが豊富という特徴を持ち、様々なシーンでキレイな動画が撮影できるとあって、テレビ撮影等でも活用されているアクションカムの大ヒットモデルです。
しかし、GoProによる撮影が最も美しいかと聞かれれば、それはYESとは言えません。やはり、GoProでは一眼レフのような再現は不可能です。映像にこだわりたい方は、一眼レフを搭載しましょう。
一眼レフでのおススメカメラは、GH-3あるいはキャノンの5Dシリーズです。これらは一眼レフの中でも軽量な部類です。ぜひ一度、ドローンのバッテリーをいくつか携えて、一眼レフによる空撮に挑戦してみて下さい。
きっと感動すると思いますよ!
4.練習する
美しい映像を撮るためには、やはり練習が必要です。ドローンが思い通り動かせなければ、空撮の成功はありえません。前進や後退はもちろん、8の字飛行などの操作も徹底的に練習しておくべきです。
そして、特に入念な練習が必要なのは、離陸と着陸の基本的操作です。安全な離着陸ができないと、空撮どころではありません。また、多くの方がハンドキャッチに手こずっているようですが、ハンドキャッチは講習会でレクチャーを受けるのがよろしいかと思います。それが一番手っ取り早く、確実です。
5.コツを知る
充分にドローンの操作ができるようになったら、次はカメラのアングルです。
入門者は、機体を操縦しながらカメラの映像を確認するのは至難でしょう。が、それは慣れです。特訓するしかありません。
とはいえ、初心者でも美しい映像を撮るコツはあります。
それは、録画中はカメラのチルトを動かさないことです。飛行中にチルトまで動かすと、映像はたいていブレてしまいます。アングルと飛行ルートを決めたら、カメラの角度も固定しましょう。その方が、確実に滑らかな映像に仕上がります。
カメラではなく、機体を動かして画角を変える。
これが入門者でも美しい映像を撮るコツです。
誰でも最初は上手にいきません。しかし、この5項目を意識するだけで撮れ高は格段に上がります。
ぜひドローンを楽しんで下さい!